投稿日:2026.08.06

CLMツールのおすすめ比較|主要サービスの特徴と選び方を解説

電子帳簿保存法の改正などをきっかけに、締結済みの契約書を保管する契約書管理システムを導入する企業が増加しました。一方で、事業成長に伴って取り扱い件数が増えると、「案件台帳の作成・管理工数を削減したい」「締結に至るプロセスを一元管理したい」という新たなニーズが生まれてきます。しかし、従来の契約書管理システムだけでは、これらの要望に対応しきれないのが現状です。

そこで重要になるのが、契約をライフサイクル全体で管理するCLM(契約ライフサイクルマネジメント)システムです。CLMツールを活用することで、契約の発生から審査、承認、締結、保管、更新管理までを一つの流れとして捉え、契約業務全体の可視化や効率化につなげやすくなります。

この記事では、おすすめのCLMツールを紹介しながら、比較する際のポイントや選び方をわかりやすく解説します。

CLMツールのおすすめサービス

ここでは、「リーガルテックカオスマップ 2026」を参考に、CLMを実現する契約管理サービスを紹介します。各サービスには得意領域があるため、単純な機能数だけでなく、自社がどの契約業務を改善したいのかに合わせて比較しましょう。

プロダクト名 提供会社 特徴 プロダクトページURL
OLGA GVA TECH株式会社 法務相談の受付から契約審査、契約管理までを一元化できるCLMプラットフォームで、既存のメール・チャット運用や生成AIとの連携も見据えた設計が特徴。 https://olga-legal.com/
ContractS CLM ContractS株式会社 契約書の作成・交渉・審査・承認・締結・管理まで、契約プロセス全体を一つのプラットフォームで扱えるCLMサービス。 https://www.contracts.co.jp/
MNTSQ CLM MNTSQ株式会社 法律事務所の実務知見とAIを組み合わせ、法務専門組織向けに契約データの構造化とナレッジ活用を支援するCLMサービス。 https://mntsq.co.jp/
LegalOn 株式会社LegalOn Technologies 弁護士監修のAI契約レビューを中核に、法務相談受付から契約後管理までをモジュール型で提供する法務プラットフォーム。 https://www.legalon-cloud.com/
Hubble 株式会社Hubble 契約書のバージョン管理やコミュニケーション履歴の可視化に強みを持つ契約書管理クラウド。 https://hubble-docs.com/

OLGA

OLGAは、法務相談の受付から契約審査、契約管理までを一元化できるCLMプラットフォームです。

既存の業務フローを大きく変えずに導入しやすい点も、OLGAならではの特徴です。

依頼者はメールやSlack、Teamsといった使い慣れたツールで相談・依頼を行いながら、その内容を自動的にOLGA側に集約し、案件管理から締結済み契約書まで法務データとして一元的に蓄積できます。さらに、依頼する事業部門側はアカウントを発行する必要がなく、法務部門のアカウントだけで運用できるため、全社導入の際にありがちなアカウント費用やID管理の工数を抑えながら利用を広げられます。

また、2026年7月には(MCPModel Context Protocol)サーバーの提供を開始し、ChatGPTやCopilot、Claudeといった汎用の生成AIツールから、OLGAに蓄積された過去の法務案件やナレッジへ直接アクセスできるようになりました。これにより、事業部門の担当者が使い慣れた生成AIのチャットUIを通じて、自社の過去案件や基準に基づいた法務ナレッジへ素早くアクセスできる環境が整い、生成AI時代の法務インフラとしての役割も担い始めています。

契約書管理だけでなく、契約業務全体の可視化や、既存ツール・生成AIとの連携を含めた全社的な法務データ基盤の構築まで見据えている企業にとって、OLGAは比較検討の価値があるサービスといえます。

ContractS CLM

ContractS CLMは、契約書の作成から交渉、審査、承認、締結、更新、契約管理まで、契約プロセス全体を一つのプラットフォーム上で完結できるCLMサービスです。締結・管理のみを利用し承認フローは既存システムと連携させるなど、部分的な導入から始められる柔軟さも特徴です。

契約書の作成や交渉の場面では、使い慣れたMicrosoft Wordをそのまま編集・保存するだけでバージョンが自動的に記録され、変更箇所も差分表示で確認できます。また、契約書をアップロードするだけでAI-OCRが内容を読み取り、契約管理台帳への入力を自動化する仕組みも備えています。契約審査AIそのものを主軸とするのではなく、外部の契約審査ツールと連携しながら運用できる設計になっている点も特徴の一つで、審査そのものよりも契約プロセス全体の標準化・可視化に強みを置いたサービスといえます。

MNTSQ CLM

MNTSQ CLMは、日本トップクラスの法律事務所が持つ実務知見とAI技術を組み合わせた、大企業・法務専門組織向けのCLMサービスです。契約に関する相談受付から契約締結までの一連の情報を集約し、案件ごとのやりとりや進捗をダッシュボードで可視化できる案件管理機能を軸に据えています。

締結後の契約書についても、AIによる管理台帳の自動入力や更新・期限管理、電子契約サービスとの連携を通じて一元管理が可能です。AIが横断的に検索できるデータベース機能を備えており、契約データを組織のナレッジとして蓄積・活用しやすい設計になっています。

LegalOn

LegalOnは、契約審査から法務相談の受付、契約後の管理までを一つの基盤に集約した法務向けAIプラットフォームです。もともとは契約書のリスクを検出するAIレビュー機能を中核として提供が始まり、その後マターマネジメントやコントラクトマネジメント、電子契約、ひな形ライブラリーといった機能を順次拡張してきた経緯があります。

中心的な強みは、弁護士監修のAIによる契約書レビューです。表を含む契約書など100類型以上の類型に対応しており、条文の修正案提示までを含めた審査支援を得意としています。

Hubble

Hubbleは、契約書の作成・審査依頼から締結後の管理までを一気通貫で扱いながら、契約書にまつわるコミュニケーションや変更履歴の可視化に強みを持つ契約管理サービスです。審査依頼のフォームをカスタマイズすることで依頼内容の粒度を統一でき、案件の抜け漏れを防ぎやすくなっています。

契約書はいつも通りWordで編集・保存するだけで自動的にバージョンが記録され、相手方から届いた契約書についても、アップロードするだけで変更箇所が一目でわかる仕組みになっています。

CLMツールを比較するときのポイント

CLMツールを比較する際は、料金や機能一覧だけで判断しないことが大切です。実際の業務に定着するか、既存のフローと無理なく接続できるかまで確認することで、導入後の失敗を防ぎやすくなります。

外部システムとの連携

CLMツールは単体で完結するものではなく、電子契約サービスや社内のワークフローシステム、Slack・Teamsといったチャットツールなど、既存の業務環境と組み合わせて使うケースがほとんどです。すでに導入している電子契約サービスやワークフローシステムと連携できるか、連携するとしてどこまでの情報を自動で同期できるのかを事前に確認しておくことで、二重入力や運用の分断を防ぎやすくなります。特に、承認フローや稟議申請を別のシステムで運用している企業は、連携の柔軟性が導入後の使い勝手を大きく左右します。

契約書管理や検索機能は使いやすいか

契約管理の基本となるのが、契約書を適切に保管し、必要なときにすぐ参照できる環境を整えることです。契約相手や契約期間、契約種別などの条件で検索できるか、契約台帳を管理しやすいかといった点に加え、実際の画面や操作性も重要な比較ポイントになります。

依頼者となる事業部門視点での使いやすさ

CLMツールは法務部門だけが利用するシステムではなく、契約依頼を行う営業部門や購買部門など、さまざまな部署が関わるケースもあります。そのため、法務担当者だけでなく、依頼する側の事業部門にとっても使いやすい設計になっているかを確認することが大切です。

導入後の定着支援やサポート体制は十分か

CLMツールは導入して終わりではなく、契約業務の運用そのものを見直す取り組みになります。そのため、初期設定や運用設計、定着支援などのサポート体制も重要な比較ポイントです。特に契約業務の見直しを伴う場合は、ツール提供だけでなく運用支援まで含めて比較するとよいでしょう。

生成AIでの活用を前提とした設計か

近年は多くのリーガルテック製品がAI機能を搭載していますが、AIによる契約レビューを中心としたものもあれば、契約情報の抽出や管理を支援するものもあり、その内容はさまざまです。「AIが搭載されているか」ではなく、「自社の業務課題を解決できるか」という観点で比較することが重要です。

そもそもCLMとは?契約ライフサイクル全体を管理する仕組み

契約業務には、依頼、審査、承認、締結、そして締結後の更新管理まで、多くのプロセスが存在します。こうした契約業務全体を一つの流れとして管理する考え方及びシステムがCLM(契約ライフサイクル管理)です。

契約ライフサイクルに含まれる主なプロセス

契約ライフサイクルは一般的に、契約依頼の受付、契約審査・レビュー、社内承認、契約締結、契約書保管、更新・期限管理、契約終了・再契約という流れで構成されます。

契約ライフサイクルに含まれる主なプロセス

CLMを導入していない多くの企業では、これらのプロセスをメールやチャット、社内ドライブやワークフローシステムなど、様々なツールを介して管理しています。その結果、「過去の判断経緯が見つからない」「誰が対応しているのかわからない」「更新期限の管理が担当者任せになっている」といった課題が発生しやすくなります。

CLMツールは、こうした契約ライフサイクル全体に存在する情報を一元管理するためのシステムです。サービスによって対応範囲は異なりますが、契約審査の進捗管理や法務相談の受付、ワークフローとの連携、契約データの活用などを支援する機能を備えているものもあります。契約業務全体を管理することで、業務のボトルネックの特定や、負担が偏っている担当者の把握、検索性の大幅な向上が期待できます。

契約書管理システムとの違い

契約書管理システムは、締結済み契約書の保管や検索、契約台帳の管理、更新期限の管理などを主な目的としたシステムです。契約書を電子化して一元管理できるため、紙や共有フォルダでの管理と比べて検索性や管理効率の向上が期待できます。

一方で、契約書管理システムの多くは、契約締結前の相談受付や契約審査、承認プロセスまでは管理対象としていません。CLMは契約書そのものではなく、契約の発生から終了までのプロセス全体を管理する考え方であり、契約書管理システムよりも広い範囲を対象としています。

関連記事:CLM(契約ライフサイクル管理)とは?契約を資産化するための仕組みづくりを解説

契約書管理からCLMへ移行する背景

契約件数が増えるほど、締結前の相談受付や審査、承認までを含めた契約業務全体の効率化を求める声が強まることも少なくありません。ここでは、契約書管理からCLMへの移行が進む具体的な背景を見ていきます。

契約業務が複数のツールに分断されている

契約業務では、相談受付はメールやチャット、契約書作成はWord、承認はワークフローシステム、締結は電子契約、契約書管理は別のシステムといったように、業務ごとに異なるツールを利用しているケースが少なくありません。

一つひとつの業務は効率化されていても、情報が複数の場所に分散していることで、契約業務全体の状況を把握しにくくなります。

また、過去の契約案件を振り返ろうとしても、契約書は見つかるものの、相談内容や判断経緯までは追えないといった課題も発生しやすくなります。

契約審査や承認の進捗が見えにくい

契約件数が増えるにつれ、「今どの案件が法務レビュー中なのか」「どこで承認が止まっているのか」を把握することが難しくなります。

特にメールやチャットを中心に運用している場合は担当者しか状況がわからず、問い合わせ対応や進捗確認に多くの時間がかかることもあります。

契約業務のスピードが事業活動に直結する企業ほど、進捗状況を可視化できる仕組みの重要性が高まっています。

契約書だけでは判断経緯を管理できない

契約書は契約内容を記録する重要な文書ですが、契約に至るまでの背景や判断経緯までは残っていないケースが一般的です。なぜ特定の条項を修正したのか、どのようなリスク判断が行われたのかといった情報は、メールやチャット、担当者の記憶に残ったままになりやすく、同じ論点を何度も検討したり、担当者の異動や退職によってナレッジが失われたりすることがあります。

契約業務の属人化が進みやすい

法務担当者が少ない企業では、契約審査や契約管理が特定の担当者に集中することも珍しくありません。

担当者が変わるたびに引き継ぎが発生し、過去の案件を把握するために多くの時間を要するケースもあります。

また、担当者個人の経験や知識に依存した運用では、対応品質のばらつきや業務負荷の偏りが発生しやすくなります。

契約業務全体の可視化が求められている

近年は法務部門にも、単なるリスク管理だけでなく事業スピードを支える役割が求められるようになっています。契約書を適切に保管するだけでなく、契約業務全体の状況を把握し、どこにボトルネックがあるのかを可視化することが重要になっており、CLMツールは契約書だけでなく契約に関わるプロセスやデータを一元管理することで、こうした課題の解決を支援する仕組みとして注目されています。

CLMツールの代表的な機能

ここでは契約の発生から締結後の管理までを一つの流れとして扱うことを可能にするCLMの代表的な機能を紹介します。

契約書の作成・依頼受付

契約業務は契約書の作成から始まるわけではなく、事業部門からの相談や契約審査依頼、取引開始に関する問い合わせなど、契約業務の入口となる情報を管理する必要があります。CLMツールの中には、契約相談や依頼受付を一元管理できるものもあり、案件の受付状況や担当者、対応履歴などを可視化できます。

案件台帳の自動作成

案件情報をその都度手作業で台帳に転記していると、記載漏れや項目のばらつきが生じやすくなります。CLMツールには、依頼フォームの入力内容や審査のやり取りをもとに案件台帳を自動的に作成できるものもあり、入力の手間や記載ミスを抑えながら、案件の抜け漏れも防ぎやすくなります。

契約審査・レビュー管理

契約件数が増えると、どの案件がレビュー中なのか、どこで滞留しているのかを把握することが難しくなります。CLMツールを活用することで案件ごとの進捗状況や担当者を管理しやすくなり、契約審査の属人化や対応漏れの防止につながります。

社内承認・ワークフローの管理、連携

契約締結までには、法務部門だけでなく営業部門や管理部門、役員など複数の関係者が関わるケースもあります。CLMツールによってはワークフローシステムと連携しながら承認プロセスを管理できるため、契約締結までのリードタイム短縮が期待できます。

電子契約・締結プロセスの管理、連携

CLMツールの中には電子契約サービスと連携できるものもあり、契約審査から契約締結までをよりスムーズに管理できるようになります。契約締結後の情報も連携しやすくなるため、契約データの一元管理にもつながります。

締結済み契約書の保管・検索

契約締結後は、契約書を適切に保管し、必要なときにすぐ参照できる状態にしておくことが重要です。CLMツールでは契約書の保管・検索機能を備えているものも多く、契約相手や契約期間、契約種別などの条件から契約書を探しやすくなります。

関連記事:契約書管理システムのおすすめ6選【比較表テンプレートあり】

契約台帳の作成・更新期限管理

契約件数が増えると、更新期限や解約通知期限の管理が重要になります。CLMツールでは契約情報を契約台帳として管理し、更新期限が近づいた際の通知やアラート機能を利用できる場合もあり、更新漏れや解約機会の逸失といったリスクの低減が期待できます。

契約データの分析・ナレッジ活用

契約業務の課題として、過去の判断経緯や契約情報が担当者個人に蓄積されてしまうことがあります。CLMツールを活用することで、契約に関する情報や対応履歴を蓄積し、過去案件の検索やナレッジ共有を行いやすくなります。近年は、契約データを分析し、法務業務の改善やAI活用につなげる取り組みも広がっています。

CLMツールは比較軸を整理して自社に合うものを選ぼう

CLMツールを比較する際は、料金や機能の多さだけでなく、自社がどの契約プロセスに課題を抱えているのかを特定し、その課題解決を実現できるプロダクトであるかを見極める姿勢を持つことが大切です。

OLGAは、法務相談・契約審査・契約管理を一元化し、AI活用も含めて企業の契約業務を支援するサービスです。契約業務全体を見直したい方は、ぜひ資料をダウンロードして詳細を確認してみてください。

法務オートメーション
「OLGA」の
資料ダウンロード
資料ダウンロード

OLGAの機能詳細や料金、選ばれる理由や導入事例までわかる
資料を無料でダウンロードできます!

資料ダウンロード
法務オートメーション
「OLGA」について
問い合わせる
問い合わせる

導入をご検討中の方、料金、サービスのご利用について詳しく知りたい方は
お気軽にお問合せください。

お問い合わせ

この記事の監修者

山本 俊

GVA TECH株式会社 代表取締役
GVA法律事務所 創業者

山本 俊

弁護士登録後、鳥飼総合法律事務所を経て、2012年にスタートアップとグローバル展開を支援するGVA法律事務所を設立。
2017年1月にGVA TECH株式会社を創業。AI法務アシスタント、法務データ基盤、AI契約レビュー、契約管理機能が搭載されている全社を支える法務OS「OLGA」やオンライン商業登記支援サービス「GVA 法人登記」等のリーガルテックサービスの提供を通じ「法とすべての活動の垣根をなくす」という企業理念の実現を目指す。

Xアカウント:@gvashunyamamoto

管理画面

OLGAなら
あなたのビジネス
最適なプラン
きっと見つかります